2023年12月2日。
カターレ富山が勝利し鹿児島ユナイテッドが負けた場合富山の昇格。
カターレ富山が勝利し鹿児島ユナイテッドが引き分けた場合富山が7点取れば富山の昇格。
それ以外は鹿児島の昇格。
始まる前。虹が出ていた。
ここ数試合は…というか中央を固めるドン引きサッカーをされたら勝てない状況。
相手は中央を固めてカウンターを仕掛けてくるYSCC横浜。昔はお得意様だったが近年は普通に勝てなくなっている。
普通に、なので負ける試合もあれば後半の最後やロスタイムに点が入ってなんとか勝つ試合もある。
前半。
空回りしているのかいつも以上にゴールの上にボールが飛んでいる状況だった。
ガムシャラに走り、ボールを持ったマテウスやシルバ、吉平が倒される。しかし得点に結びつかない。
YSCCの方が何度もボールをキーパー含め後ろで回す余裕があるくらい。
一瞬の隙をつき決められる。
そのままこじ開けられずロスタイム。
引退を決めた駿太が上手く合わせ点を決めた。
1-1。
そのままハーフタイムに入り昇格の可能性を残した。
後半。同じ流れ。安光が必死になって走る。
前にいた客が隣の人に対して叫ぶ。
「鳥取勝っとるぞ!」
急いでアプリを開き確認する。
鳥取1-0鹿児島。
昇格が見えた。
しかし富山も引き分けている状況。
カターレの選手も必死になって走る。
あとはゴールを決めるだけ、という状況にまで持っていけるも中央を固められて撃てない状況。
交代して入った高橋ヨシキがクロスを放つ。しかしネットは揺れない。
そうこうしている内に鹿児島が追いつく。
そして試合終了。富山ではまだロスタイム。
富山の昇格は無くなった。
しかし選手は走る。
ゴール前のボールに大畑が飛び込む。相手の足に顔が当たる。
PK。
シルバが蹴る。
ロスタイム52分。ラストプレー。
試合後、小田切監督はサポーターに向け謝る。
誰も怒りはしないさ。最終戦の最後の最後まで夢を見させてくれたのだから。
もっと言えば「あの試合落とさなかったら…」というのもあるが逆に「よくあの試合取れたな」というのもあり3位にいる。
2023年。富山が3位にいる。
終わり。